Humme

2021/06/17 19:26

前回は古民家を探した経緯について簡単に書きました。
今回はじゃあ実際にはどういったところだったのか、beforeの庭編を写真中心に振り返ります。
<母屋外観写真>

並んだアルミサッシの玄関。当初はここもいい感じのドアに変える予定でしたが、予算の都合により今回は無しに。泣

外観壁も、本当は焼杉の炭がかった黒にしたかったのですが、こちらは時間の都合で無しに。
しかし、ここは必ずや実現させる!!

〈母屋向かいの小屋〉

持ち主の話によると、ここは牛や一時期ヤギを飼っていたそう。
奥にあって見えないですが、餌を作っていただろう大きな桶のようなものもありました。

〈大きな二階建ての納屋〉


母屋と小屋の先にあるのが、この大きな納屋です。
この納屋、本当に物が散乱していて、すごかったです。。
農家をしていたそうなので、その当時使っていた農具、農薬、コンテナ、他に名もなき道具が山のようになっていました。




リノベーション云々の前に、まずはこの片付けから着手しました。
母屋に荷物がないだけマシだと言い聞かせ、地道に二週間くらいかけて片付けを進めていきました、主に父が。笑
父は片付けが得意で、趣味は毎日の掃除機かけ。じっとしていられないタイプでもあり、私が重い重い腰を上げる間に現場にさっと行っては着々と作業を進めてくれていた、ということが何度もありました。
ああああ、ありがとう、お父さん。こんな娘でごめん、と思ったことは数知れず。
Uターンしたばかりで、ゴミの分別もよく分からなかったのですが、父がどこでどうやって処分すれば安くなるかということを
業者さんと電話しながらどんどん進めてくれました。
父って、こんなにスピーディに働くんだと感心しっぱなしでした。笑
捨てるという作業が一番難儀なのは、こういった下調べなんですよね。(あたかも自分がやった風)
この後のリノベーションに入った後もゴミ捨て問題は常にありました。

〈納屋裏側の畑〉

納屋裏にはこれまた広い畑ができそうな場所もありました。
ここで少し野菜や果物を育ててもいいなと。土もふかふかで養分たっぷりそう、その栄養のお陰か草もボウボウ。
また、このスペースは、リノベーションで出てきた不要な木材を燃やして処分する場所としても使いました。
これまた焚き火が好きな父管理の元、時々木材処分しました。処分自体を自分たちで出来るのはコスト的にもとても良いです。
昔の家って、ほとんど自然材料ばかりでできているので処分するのにそんなにお金がかからないんです。
しかし、今の新築住宅の材料には新建材と言われる、自然には還りにくい、処分に時間のかかるものばかりなんだとか。
でもそれがあって、現代の機密性の高い、夏は涼しく冬は暖かい住宅になるのですがね。
これを処分するとなると、お金はかかるわ、時間はかかるわ、そのために環境は悪くなるわであまりいいことはないという現状。
住みやすさの基準とは、、リノベーションで様々な問題を考える機会に恵まれました。
 
〈キッチン勝手口でたところ〉

右側に見えるコンクリの段差はお風呂場へ続き、隣にはレンガ窯が。
奥には、そのレンガ窯で薪を焼いてお風呂を沸かしていた時代の名残りか、薪置き場がありました。

そして、青いトタン板の下には井戸の跡。怖くて未だに開けられていません。。トタン板上部の縦に長い石は氏神様だそうな。
その土地の神様という、なんともびっくりな発見でした。もう下手なことはできません。

〈店舗入り口〉


入口から入って右側には畑のような、ボウボウ状態のツツジや植物が植えられていました。
納屋の裏にも畑はあるので、ここは駐車場にすることに。4〜5台は停められそう。

というわけで、当初の計画ではこんな感じを想定していました。
・母屋 → 住居兼店舗(物販)
・納屋 → 店舗(パン屋&カフェ)
・小屋 → 潰す
・納屋裏の元畑 → 畑
・入り口の元畑 → 駐車場

庭も良い感じに手入れして、芝生を一面に。母屋の縁側から眺めるのが夢。
キッチンからは木漏れ日の中庭。
納屋のカフェからは美しい田園風景。
移り変わる季節を落ち着いた店内から大きい窓越しに珈琲片手に眺める。最高です。イメージはバッチリ。

しかし、実際に作業を進めていく間に想定外に進まない状況と圧倒的に足りない技術により、予定変更!!
まずは、パンを作れる場所を作る。
お客様にパンを渡せる場所を作る。という目標に切り替えました。

というわけで、フェーズ1。
・母屋 → 店舗
・納屋 → 片付けるだけ(さすがにそのままではお客様に引かれる)
・小屋 → 潰す(さすがにそのままではお客様に引かれる)
・納屋裏の元畑 → 草を刈り、ボーボーになるのを防ぐだけ
・入り口の元畑 → 駐車場(お客様用)

次は母屋のbefore編です→→→ こういうところでした②〜母屋 編〜